タグ: 鈴ノ大谷山
山口県境に近い島根県六日市町と柿木村の境に位置する。南北に連なる山塊の西側に深く刻まれた「鈴ノ大谷」からこの山名がある。
昔は津和野藩の御立山としてモミ、ツガの原生樹林が広く保護されてきたが、昭和初期より大規模に伐採が進み、現在では杉やヒノキの人工林に変わっている。
植物ではヘイケイヌワラビの模式標本の産地として知られ、ホンシャクナゲ、ベニドウダンも美しい。動物はツキノワグマが回遊し、谷にはヤマメやゴギも棲む。
登山道は柿木村中河内の入江谷川沿いの林道を車でつめ、沢の上部の杉林を登ると南東の稜線から頂上に着く。所要1時間40分。二等三角点の頂上はササ原。360度の展望は西の青野山から山口県境の高岳山や莇ヶ岳、南に恋路山、南東に平家ヶ岳、東に小五郎山、北東側に安蔵寺山の勇姿が眺められる。