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広島県山県郡と佐伯郡との郡境にある山で南北2つの峰に分かれている。北峰は1328m、三角点のある南峰は1319mで、東に論所の鞍部を隔てて1320mの三ツ倉がある。
山頂一帯は広大なササ原で、その展望は十方の名に恥じないもの。すぐ近くの恐羅漢山はもちろん、南面には広島市や呉市の山並みの向こうに石鎚山を見ることができる。
十方山は北東から南西にかけて長大な尾根があり、北東は丸子頭、彦八ノ頭を経て内黒峠に至る。南西の尾根の裾には細見谷の長大な渓流が立岩ダムへと流れ込んでおり、瀬戸谷の入口近くには高さ60mの瀬戸滝がある。
登山道は内黒峠からの尾根道で3~4時間、南面の瀬戸谷橋からは2時間強で、北面の水越からシシガ谷の道ならば1時間強で登れる。細見谷の遡行はオシガ谷出合上部の林道まで6~8時間で遡行できる。