タグ: 大神ヶ嶽
広島と島根の県境主稜から眺めると、島根県側にひときわ高く特異な形状を示す山が、大神ヶ岳だ。頂上部に20mはあろうかという玄武岩が露出し、登高意欲をそそる。名だたる山が、リゾート開発の名のもとに自然破壊の運命をたどっているが、西中国山地には、まだ自然を秘めた山が残っている。その代表格がこの山である。
昔は山伏の修行の山で、それだけに歴史も古く、コケむした小祠が今も地元住民の尊崇を集める。
広島県側からは吉和村から八郎林道で三坂八郎隧道を抜け、島根県側に下ると登山口がある。島根県側からは、匹見町の三葛から三坂林道を吉和に登る途中の左側となる。踏み跡をたどれば、山頂まで50分。山頂南側の崖上に立つと展望が開ける。山頂から東へ約1時間縦走すると、赤谷山に着く。
6月第1日曜には山葵天狗祭りが催される。