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島根県美濃郡匹見(ひきみ)町と美都(みと)町の境に立つ姿の美しい山。山頂に奈良春日神社の分神が祭られてあることからこの山名がある。頂上からの展望はすばらしく、北に大麻山や高島の浮かぶ日本海、西に安蔵寺山(あぞうじさん)や青野山、それに山口県の十種(とくさ)ガ峰(みね)や須佐の高山も望まれる。東に向いて正面に迫る恐羅漢山の重量感、天杉山から南に長く連なる西中国山地の分水嶺の雄大な眺めは圧巻である。
登山は匹見町落合から矢尾のこしまつ橋まで車で入り、小さな沢沿いに、杉やヒノキの薄暗い樹林の下を登る。8合目近くの水場を過ぎると、あとは気持ちよいミズナラなどの広葉樹林帯の尾根を約1時間30分で山頂。近年美都町側の嵯峨谷からもルートが開かれた。
山頂にある春日大明神の小祠では、毎年8月5日に祭りが執り行われ、たくさんの登山者で大いに賑わう。