ブナ。おそらく森を歩く登山者にとって、愛すべき大切な樹木だと思います。
標高1000m付近のブナ林を歩いているとなんとも幸せな気分になる。森林浴とはよく言ったものです。数百年経った大樹は見るものを立ち止まらせる。
山に水分を保持する水源となり、その実(ドングリ)は熊その他動物の重要な栄養源となる。老木になって枯れた穴は貴重な「うろ」となって冬眠を助ける。まさに森の大黒柱と呼ぶににふさわしい存在です。
戦後の大規模な皆伐により、杉や檜にとって代わられブナの天然林は多くない。
西中国山地では安蔵寺山の北尾根、恐羅漢の台所原周辺、寂地山、弟見山~莇ヶ岳縦走路等がよく知られている。
紅葉の時期にぜひ訪れたい。