知られざる益田の山～高浪山～ – ショーゴの山歩き〜西中国山地彷徨記録〜

横田町の交差点を匹見方面へ進路をとる。いつもは真っすぐ行くところを右折し、ひっそりとした公園に車を停める。益田市隅村町にやってきた。
石見に住んでいる方も、隅村町と言われてもピンとこない人も多いかと思います。益田と匹見に挟まれたのどかな田園が広がる集落。今日はこの地域にある未踏の山に挑戦しました。

「高浪山こうなみやま」
登山記録は全く見つからない。国土地理院の点の記では、東京の大手の製紙会社の社有林とあった。とりあえず話を聞いてみようと日向ぼっこをしていた麓の住人の方をつかまえる（笑）

「最近は登る人はとんと見かけんねー。そこの道が本筋になる。途中で右に曲がり高浪山の尾根に取り付くんよ。間違って真っすぐ行ったら天狗山の方へ行ってしまうんで気を付けんさい。」

という事は、天狗山へも縦走できる道があるという事だろうか。それはそれで興味深い。
歩いてみると、以外にもしっかりした道が尾根まで続いている。横幅も広い。深く掘り下げたところもあり、簡単には道が無くならないようになっている。
山頂付近では山城でよく見かける堀切跡があった。城跡とはいかないまでも、物見櫓的な建造物が建っていたのかもしれない。地元の方は否定していたが。
（後日とあるページで高浪山城跡である事が判明しました）

地味な山ではあるが、登山者が登らない山でこれ程道がしっかりしているのは珍しい。蜘蛛の巣だらけだったがほとんど取っ払っておきました。険しくもないので一般の方でも普通に歩ける山だと思います。でも山頂の眺望は期待しないで下さいね（笑）

※原風景写真集に益田市隅村町を追加しました。