国道191号線、益田の美都と匹見の境界あたりの峠に長いトンネルがある。
「銅ヶ峠トンネル」このあたりに住んでいる方ならご存じかと思います。1974年竣工。50年近く経っているが、それまでは険しい山越えの未舗装道が国道になっていた。
実はその旧道は草むらに覆われながらも未だに残っている。(GoogleMapで見た場所)
今回はこの道を奥まで進んでみました。まったくどこの物好きですか(笑)
背丈にせまる笹藪を越えて歩く。ここが国道だったなんて信じられません。50年前とはいえ、未舗装の国道自体が珍しいんではないだろうか。628.4m水準点を確認。堀越峠に到着すると美都町と匹見町の境を示す看板が今なお現存していた。この辺りは峠らしく広々としている。
さらに先へ進むと突然道が途切れた。大規模な崖崩れが起きたと思われる。唯一の情報では途中で道が無くなり通行不能との事だったが、その通りでした。
引き返して車に戻り、反対側の出口と思われるところから旧道に入る。
しばらく進むと児島高徳の顕彰碑が目に入る。児島高徳は南北朝時代に活躍した武士らしいが、なぜここに記念碑があるのかはわからなかった。
お参りしてさらに進むと大島鑪跡に着く。明治~昭和にかけて鉄を製造し生業としていた一族の仕事場だったらしい。ほとんど人が立ち入らないのか、あたりは草木が伸び放題で説明版と看板以外は自然に還りつつあります。
鑪跡から地図上の波線通りに道が左右に続いていたが、今日はこれまでとする。崖崩れは残念でしたが、未舗装の旧国道を歩くという貴重な体験ができました。
BGM流せます。
※ スマホでギャラリーをご覧の方は、横向きにすると良いかと思います。
距離7.4km 時間2時間21分
歩行時間 2時間20分
最低高度 257m
最高高度 657m
累計高度(+) 266m
累計高度(-) 218m
【11:49】銅ヶ峠トンネル出口
【12:14】水準点
【12:17】堀越峠
【12:28】崖崩れ地点
【13:08】大鳥鑪跡入口
【13:26】児島高徳の顕彰碑
【13:47】大鳥鑪跡
歩行状況
標高推移
アクセスの良さ | ![]() ![]() ![]() ![]() |
登山道整備度 | ![]() ![]() |
急登度 | ![]() |
秘境度 | ![]() ![]() ![]() |
眺望の良さ | ![]() |
未舗装の旧国道 | ![]() |
※ 上記の評価は自分の独断と偏見によるものです。山の魅力を表すものではありません。
駐車場情報
銅ヶ峠トンネルを過ぎたところの離合スペースに停めました。
正直お勧めできる道ではありませんが、鑪跡は美都の歴史を知る上では貴重な遺物だと思います。