長崎新道を探して

津和野街道と云われる、石見〜広島間の参勤交代や物資の移動に使われた古道がある。
この道は去年の2月、津和野から唐人屋までを歩いた事がある。舗装道路に吸収されてしまったところもあるが、趣のある道でとても感慨深かった。

柿木村長崎新道(ながさきいまみち)と云われる道がある。これも津和野街道の一部とされています。(柿木村福川三ノ瀬~六日市町七日市抜月)
しかも津和野街道の黎明期、柿木~六日市間(今でいう国道187号線)がまだ開通していなかった頃、険しい峠越えに使われていたという事らしいのです。
なぜ新道かというと、長崎古道(ながさきふるみち)というさらに険しい峠道を歩いていたが、あまりに険しいので後に新道を開拓したとの事。
この事は石見の歴史書に記述されているが、極めて情報が少なくもはや地元の住民も知っている人は少ない。

実は自分は3年前、この道を調べたくて付近を歩き回った事がある。2回程歩いたがいずれも中途半端で終わり、たいした成果は得られなかった。

そこで今回は長崎新道に的を絞り、林道の奥にあるであろう道を探してみました。
岩を渡り沢を歩く。ひたすら登ったところ、Vの字に切れ込んだ奥でそれらしき道を発見。
先人が付けた赤テープもありました。僅かながら、丸太で組んだ道やらしき場所もあった。

だが抜月地区まで抜けるには時間が足らなかった。日照時間の長い時期に一日がかりで挑戦する必要がある。抜けた後どう戻るかも問題ですが(笑)
クビククリ谷というちょっと怖い名前の谷にさしかかったところで引き返す。ここからどうやら尾根登りになりそう。

道を見つけた時の喜びって普通の登山では味わえないものがあります。その分危険を伴う事も確かですが。3年前よりも成果が得られたという事で、春にいい課題が残りました。

BGM流せます。
※ スマホでギャラリーをご覧の方は、横向きにすると良いかと思います。

登山データ
寸評
登る方へ

距離8.2km 時間3時間55分

最低高度            214m   
最高高度            566m
累計高度(+) 432m   
累計高度(-) 446m

【10:40】三ノ瀬入口
【10:57】古道/新道分岐
【11:13】本線/支線分岐
【11:18】林道終点
【12:45】クビククリ谷付近

アクセスの良さ
登山道整備度
急登度
秘境度
眺望の良さ
長崎新道発見!  
※ 上記の評価は自分の独断と偏見によるものです。山の魅力を表すものではありません。

駐車場情報

林道入口を少し過ぎたところの離合スペースに停めました。

決して一般向けではありませんが、沢を歩き道を見つける楽しさが味わえます。
幸い大きな滝は無く、それで行き詰る事はありません。周りを見渡すと歩けるところが必ずあるはずです。

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