鈴の大谷森林鉄道遺跡

鈴の大谷の登山記録と被りますが、自分の生まれ育った柿木村の秘境という事で遺跡カテゴリーにも投稿します。
かつて鈴の大谷山は、原生林が生い茂る津和野藩の管理する山だった。しかし昭和初期大規模な伐採事業が行われることになる。山あいに路線を設け森林鉄道が建設された。
標高の高い所から木材を効率良く運ぶ為のインクラインと呼ばれる装置も設置された。
鈴の大谷の原生林はまたたく間に変わり果てていった。結果この事業は十数年で終了することになる。

その後日原営林署が中心になりでスギ、ヒノキ等の植林がなされていった。(私の父もこの山で仕事をしていました。)
現在もインクライン跡や石垣、レールや鉄道橋等がいたるところに残されている。
観光地化される事も、誰かが片付ける事もなくそのままの状態で。

地元の村民もめったに赴かないこの地で、遺跡達は今日も誰かが来るのを待っているかのようです。