タグ: 三瓶山
島根県のほぼ中央部、出雲と石見の国境にそびえる。隣の鳥取県・大山が荒々しい男性なら、三瓶山はその名もやさしい女性であろう。ともに中国地方の名山の双璧である。昭和38年(1963)に、大山、隠岐、島根半島、三瓶山の地域を合わせて大山隠岐国立公園に指定された。
裾野の西・東・北側にそれぞれ広大な草原を持ったトロイデ型火山で、美しい裾野の上には男三瓶山、女三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山、太平山などの峰々が環状に連なり、その内側に室ノ内火口がある。また男三瓶山北斜面にはブナの美しい自然林が見られるなど、四季折々に変化に富んだ自然に恵まれ、年間を通じてハイキング、登山などで賑わっている。
なお山麓には浮布ノ池や姫逃池など見所があり、それぞれ異った伝説を秘めている。また、三瓶温泉、湯抱温泉、小屋原温泉などの温泉場も多い。
山名は佐比売山が訛って三瓶山になったといわれている。
登山コースは西ノ原、東ノ原、北ノ原よりそれぞれ約2時間。全山縦走は5時間くらい。
展望は頂上からは北東に隠岐、島根半島、東より南西にかけては中国山脈が望まれる。特に早朝の雲海はすばらしい。