山口県阿東町に、「山口県最後の秘境」といわれる渓谷がある。
「金郷渓」
以前はほとんど知られていなかったようだが、TVやインターネットの情報で瞬く間に噂が広がった。自分も最近この事を知り、行ってみたいと思っていました。
この金郷渓を少し調べてみた。大正~昭和初期には長門峡探勝路の一部として一般の人も歩く遊歩道が整備されていたが、昭和34年に起こった洪水で橋が流され、到達困難な秘境の地となったようだ。
それがここ数年、「北浦自然観察会」の会長さんとその有志によって東側からの陸路が整備され再び日の目を見る事になった。この渓谷の主爆である「猿渓瀑布」は、川の端から端まで横たわる大岩の上を水が流れ落ちる様が圧巻です。あまりお目にかかれない貴重な形の滝だと思います。
この沢の名前である「蔵目喜川」から阿武川に向かって沢沿いの古い遊歩道を歩く。大正時代に作られたと思われる石段や、岩を手掘りで掘った大穴を潜り抜け進む。整備されたロープが無ければ歩くのは危ないところです。遊歩道終点近くにはかつての水力発電跡があった。県道293号線と対峙したところで引き返す。
山口県最後の秘境と呼ばれるだけの事はある。猿渓瀑布を見て往復するだけでもいい。整備ありがとうございました。
捨てられた空き缶やその他のゴミが散乱していたのが少し残念。景観を汚さないで持って帰りましょう。この道を開かれた人の想いを考えるとゴミを捨てる事なんてできないと思います。
BGM流せます。
※ スマホでギャラリーをご覧の方は、横向きにすると良いかと思います。
距離7.7km 時間3時間42分
歩行時間 3時間10分
最低高度 98m
最高高度 361m
累計高度(+) 603m
累計高度(-) 600m
【09:46】登山口駐車場
【10:16】林道終点
【10:32】分岐
【11:00】猿渓瀑布
【11:50】水力発電所跡
歩行状況
標高推移
アクセスの良さ | |
登山道整備度 | |
急登度 | |
秘境度 | |
眺望の良さ | |
山口県下随一の滝 | |
再整備された遊歩道 |
※ 上記の評価は自分の独断と偏見によるものです。山の魅力を表すものではありません。
駐車場情報
県道310号線、阿東町生雲本郷集落付近から西に曲がり狭い道を山奥まで進む。右手に金郷渓の看板があるので、林道を5分くらい進めば広い駐車場に着きます。ただこの林道はけっこうな悪路なので運転には注意して下さい。
滝に降りるまでの急激な尾根下り、水力発電所跡までの狭い沢沿いの遊歩道等、細心の注意を持って歩く必要があります。降雨時は避けた方が無難でしょう。
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