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山口県岩国市にある蓮華山は中世の山城があった山で、南麓に対峙する小さな鞍掛山に築かれていた山城と、旧山陽道の覇権をめぐって敵対関係にあった山。

ちなみに、蓮華山の城主の椙杜隆康と、鞍掛山の城主の杉隆泰の戦いは鞍掛合戦と呼ばれる。椙杜・杉氏ともに大内氏の家臣だったが、毛利元就と陶晴賢（大内氏）との戦い（厳島の合戦）の結果（大内氏側は陶晴賢の討ち死にで敗退）、椙杜・杉氏も降伏したが、大内氏と杉隆泰の内通を蓮華山の椙杜隆康が毛利元就に密告、毛利軍と共に奇襲攻撃をかけた合戦を指す。

この合戦は蓮華山の椙杜隆康の勝利となるが、最後まで大内氏を裏切らなかったということで、地元では杉隆泰の人気が高い。
山は信仰の対象でもあり、山上には多老神社跡や郭跡があり、中世の息吹が感じられる。